2011年6月16日木曜日

水棺採用は日本国の超絶危機!!??

東大理学博士の槌田敦氏は福島原発の冷却法方はチェリノブイリ式がいいのではないかと提案しています。
この博士の提案は非常に重要であると思われます。

チェリノブイリと福島の大きな違いは、放射性物質の漏えいを阻止した期間にあります。
チェリノブイリでは10日間で基本的な放射性物質拡散を抑える事に成功したのです。
それに比べ福島では50日たった今でも、見通しがまるで立っていません。
後何日、何か月、ひょっとしたら年単位で放射性物質を漏えい拡散するかもしれないのです。
それもチェリノブイリはただ1基の原子炉であったのに比べ、福島では6基の原子炉です。
さらに膨大な使用済み核燃料が蓄積されているのです。

チエリノブイリで25年間の原発事故で漏れた放射能の総量と、福島のわずか50日で漏れた放射性物質をくらべわずか100分の一であると発表する政府東電と、それを無批判に報道するマスゴミの狂気には恐れいいりますが、さらにこのままでは恐ろしい事が起こるのではないかと、槌田敦教授は警告しているのです。

チェリノブイリでは原子炉の冷却の為に、最初は行っていた水による冷却を、溶かした鉛を流し込み、それをさらに液体窒素で冷却する方法を選択してなんとか封印できたのです。
現在、日本政府東電は水棺と呼ばれる水を格納容器内部に充満させて冷却させる方法を採用しようとしていますが、これが非常に危険な選択であるとしています。


まず、原子炉格納容器はそのように水を満たした状態に耐えうるようには設計されていないのです。
今後また地震があれば、格納容器は水の圧力で崩壊してしまう危険性があるのにも関わらず、そのような方策を取ろうとするのは、今後福島には地震は一切起こらないと言う確証でもあるのでしょうか?
それとも政府東電はそこまで無知なのでしょうか?

水で冷却する方法が危険であるのは、すでに水蒸気爆発が起きて居る事でも一目瞭然であるのです。
空焚きにより高温になった燃料棒に水を掛けると、燃料棒の金属が破壊されジルコニアと呼ばれる金属が流れ出し、それが水蒸気と反応して水素を発生させるのです。

原子炉内部の状況が判らないまま、今後格納容器に水を際限なく注入するという事は際限のない水素を発生させる可能性があるのです。
格納容器の内部圧力が外部気圧より低くなれば、外部酸素を吸収して一気に水素爆発を起こし、外部コンクリートを吹き飛ばし、さらに大変な量の放射性物質を拡散させることになります。
そうなれば他の原子炉の誘爆も誘う事になり、チェリノブイリどころではなくなる可能性もあるのです。

なぜ、豊富なチェリノブイリ原発事故の有益な前例情報があるのにも関わらず、そのような危険な方策を取ろうとするのか意味がわかりません。
そこには我々が知りえない、さらなる深い策略でもあるのでしょうか。

そういえばいくら水を注入しても水位が上がらないのは、格納容器に亀裂がある他になにか理由でもあるのでしょうか?
瞬間的に水が蒸発してしまっているという情報もあります。

どうやら福島原発は常識では計れない領域の事が起こっているようです。