2011年7月31日日曜日

放射能汚染で、日本人女性から髪がなくなる日が来るかも知れない

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外国人はもう誰も日本の汚染された食品など食べたくないと思っている。日本人すらも食べたくないのだから、それは当然の帰結だ。

かつてチェルノブイリ事故が起きたとき、「汚染されたヨーロッパの食品を絶対食べるな」と多くの日本人が言った。世界は今、こう言っているのである。

「汚染されている日本の食品なんか絶対食べるな」

日本産=放射能汚染食品


貿易統計によると、すでにイチゴもトマトもレタスも輸出量はゼロになっており、メロンや桃やブドウについても輸出が激減しており、「輸出を対象にした農業は壊滅状態」と言ってもいい状況になっていると言われている。

日本のリンゴは非常に美味で知られているが、これについても輸出量は10分の1にまで落ち込んでいる。

福島産かどうかが問題なのではない。日本産かどうかが問題になっており、もし日本産なのであれば、それは「食べるべきではない」と判断されているわけである。

日本の食品は安全で美味で評判が良かった。しかし、もう数十年に渡って評判は回復することはないだろう。日本産=放射能汚染食品というレッテルはこれからずっと付いて回る。

新聞などはこれを風評被害だと書いているが、世界の人々の目から見ると風評被害でも何でもない。本当に日本の食品は汚染されているというのが、肉牛の事件で分かったからだ。

小田急百貨店やイオンなどの大手が、文字通り汚染肉を大量に売りさばいていた。

肉だけではないのだ。たとえばEUでは静岡産の茶葉から規制値を越えるセシウムが検出されたとして輸入規制の強化を決めているが、茶葉で言えばすでに埼玉県の狭山茶でも基準値超えのセシウムが検出されている。

ただ、埼玉県は狭山茶は安全だと宣言して、今年の茶葉はすべて収穫して出荷すると言う。そして、もう収穫が済んでいるので、「今年の茶の検査は終える」とのことだ。

日本人はしょうがないと思っているが、世界はしょうがないなど思わない。日本人は絶対に汚染された食品を外に持ち出すなと心から思っている。

汚染が750万倍にもなっている


しかし、恐らく日本が野菜を輸出しなくてもアジアには間違いなく汚染した食材が並ぶだろう。日本は隣国の相談もなく低レベルの放射能汚染水を、すでに大量に海に流している。

低レベルと言っても、濃度基準の1,000倍、しかも1万1,500トンもの膨大な量だった。4月の話だ。また、福島原発の放射性物質を含んだ蒸気は、海にも莫大に飛ばされていった。

2011年、7月27日に東京大学先端科学技術研究センターの児玉龍彦氏が国会で詳細を発表して現行の対応に怒りを表明していたが、この2号機の汚染水1万トンは、広島原爆の4個以上に相当すると言っている。



ちなみにこの参考人説明は、すべての新聞に完全無視された。まったく触れていない。完全になかったことにされている。

しかし、無視していれば事態は「先送り」できるものではないのである。これらは海に落ち、沈み、汚染し、海洋生物に取り込まれて循環していく。

これらの海洋汚染の結果から、千葉県の銚子漁港では茨城県の漁船の魚の陸揚げを拒否しているが、これは当然の措置だった。ところが、政府(農林水産省)はどうしたか。

驚いたことに、「水揚げの拒否は、科学的な根拠がなく、法律で禁止されている不当な差別にあたる」として「適切な指導を行うように要請した」のである。

適切な指導とは何か。それは、とにかく「水揚げせよ」ということである。

1万1,500トンもの放射能汚染水を垂れ流して、付近一帯は汚染が750万倍にもなっているというのに、水揚げの拒否は差別だというのである。

すでに母乳からセシウムも検出されている


近郊の魚は間違いなく汚染されるが、汚染水も汚染水蒸気も汚染魚も汚染プランクトンも、潮の流れに乗ってどこまでも流されていき、食物連鎖に組み込まれていく。

意外なところで汚染魚が陸揚げされるのは時間の問題であり、今は報道されていなくてもすでに現実は静かに汚染に向けて動き出していると考えていい。

つまり、もう福島産の魚を避けるだけでは意味がない。日本海側の魚介類でさえ完全に汚染されていくだろう。

そして、食物連鎖の頂点に立つのは人間だから、最終的には汚染されたものはすべて高濃度となって人間に取り込まれる。

福島の女性の母乳からセシウムが検出されたのは6月の話だった。母乳というのは子供に与えるものである。

つまり、子供は汚染された母親を通してもっと汚染させるという最悪の事態が、すでに始まっているのである。子供の尿検査をしたらセシウムが出ている。

最終的には細胞分裂の活発な子供たちの遺伝子は放射性物質によって傷が付き、その傷は癌や白血病や様々な病気を引き起こしていくことになる。

放射線治療の人が髪を失うのと同じ環境


大人についても、細胞分裂の活発な頭髪や白血球、腸管上皮などが傷ついていき、癌を生み出すようになると言う。

児玉龍彦氏がちらりと髪に触れるまで、私は放射能と髪の関係は気にすることもなかったが、確かに癌で放射線治療をしている人々は女性であっても頭髪を失っていくのを私たちは知っている。

男は髪を失おうが何だろうがそんなことはどうでもいい。しかし、若い女性はそういった心配も考えなければならないだろう。放射能汚染は累積していく。日本人女性から髪がなくなる日も、絶対来ないとは限らない。

日本女性はもっとそういったことを気にしたほうがいいと思うが、かなり無頓着に見える。関東の女性は他人事ではないはずだがそれでいいのだろうか。

確かに日本女性に髪があるとかないとかの前に「命」のほうが何百倍も大切だ。大人は自分で逃げられるが、子供は逃げられない。それならば、まずは子供たちの命を何とかしなければならない。

私は早急に食物汚染を何とか解決しないと日本人の未来はないと考えている。

日本人は先延ばしが好きだが、この問題は先延ばしできない。日本人は事なかれ主義が好きだが、この問題は事なかれ主義では対応できない。今対応するしかない。

この日本人の存続がかかった問題はまさに国難そのものであり、政治的に大きな対策が打たれなければ解決のしようがない。一個人、一企業ではどうしよもないスケールなのである。

だから、私は日本の政治家を祈るような気持ちで見つめている。今、彼らが日本の命運を握っている。